2018/09/03
会社の批判で終わるか何か行動するか
会社の愚痴をこぼすのは、サラリーマンの世界にはよくある話ですよね。
組織を変革するというテーマであるイベントを行ったときのことです。
あるグループでは、「うちの会社は社長が独断で会社を変えるなんて無理」とか「社長は利益のことばかりで組織のことなど考えない」とか、似たような愚痴で盛り上がているグループがありました。
普段は前向きに考えない担当者には厳しい意見を言う私ですが、さすがにイベントなので適当に相槌を打ってしまいました。
とはいえ、人事の役職者なのに前向きな意見が出ない様子には寂しさを覚えてもいました。
その後、愚痴をこぼしていた一人と随分たって再会したとき、少し感動したことがあります。
実はその方の会社は、社長が変わり組織風土も業績も以前よりずっと良くなっていました。
イベントの頃とは大きく変わった会社のことに触れると、その方もイベントのことをよく覚えていました。
その方いわく、イベントの帰り道、他の会社の人とそれぞれの社長の愚痴を言い合ったことを思い出し、批判しかできない自分を情けなく感じたそうです。
そこで自分に何ができるかを真剣に考え、思いついたのが中途採用の基準やプロセスを見直し、戦略的に人材を活用することでした。
その新しい基準でマネージャー職の方が採用されたのですが、そのうちの一人が今の社長とのこと。
採用基準やプロセスの見直しには孤軍奮闘だったものの、おかげで会社を変える人材を手に入れ、実際に素晴らしく良い会社に変えることができたと誇らしそうに語ってくれました。
その方の笑顔をみて、私もとても嬉しかったことを今でも思い出します。
会社を自分が先頭に立って変えることは誰もができることではないかもしれませんが、それぞれの立場でできることを考え実行することがいかに価値があるかを改めて学ばせていただいた出来事でした。
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